当社は世界最高精度の全遺伝子発現解析技術を応用し、様々な種類の薬剤や培地で処理した細胞の状態を大規模データとして取得し(細胞から情報を取り出す)、その情報を使って細胞を高度に制御する(情報で細胞を操る)ことにより、難病克服を目指すスタートアップ企業です。
現在、医薬品の開発現場では低分子医薬品のターゲットとなる体内物質が枯渇し、難病であるほど新薬の開発難易度・開発コストが増大するという課題に直面しています。また、細胞を薬として用いる細胞医薬品や再生医療等製品は難病患者のアンメットメディカルニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)に応える新しい医療として期待されていますが、生きた細胞を用いるため、低分子医薬品と比較して、構成成分を正確に測定し製造工程を制御することが容易ではなく、品質に「ばらつき」が生じやすいという難点があります。
当社は上記の課題に直面している製薬企業や研究機関等と連携し、全遺伝子レベルの表現型創薬注1と再生医療用細胞の高品質化を行い、新薬の開発および再生医療の品質管理・製造が抱える課題を解決します。
注1.表現型創薬
細胞の形態学・生理学・生化学的な特徴(表現型)を望ましく変化させる化合物などを選定し、その薬効を評価することで新たな薬を創り出すプロセス。当社では全遺伝子発現プロファイルの変化を細胞表現型の変化と捉え、その情報を取得・解析する。